ガススプリングは油空圧式調整部材です。
ガススプリングは圧力チューブとピストンユニット付きピストンロッドによって構成されています。圧力チューブとピストンロッドへの接続パーツによってお客様のアプリケーションに適した接続が可能です。SUSPAガススプリングの中心部を成しているのは特殊なシール/ガイドシステムです。このシステムにより、極端な環境条件でも摩擦が少なく、内部の気密性が保証されます。
ガススプリングには毒性のない窒素が高圧で充填されています。これにより、ピストンロッドの断面に作用する充填圧力が生じ、伸張力が生み出されます。ガススプリングの伸張力がカウンターウェイトよりも大きい場合、ピストンロッドは伸張し、伸張力の方が小さい場合はピストンロッドは収縮します。伸張速度は緩衝システムの流量断面によって決まります。窒素の他、内部には潤滑および端部位置での緩衝用に規定量のオイルが入っています。ガススプリングのサスペンションの快適性は必要に応じ、タスクごとに指定できます。
グラフから分かるようにばね特性線は、スプリングが伸びた状態から縮んだ状態まで、そして再び伸びた状態に全ストロークにおけるガススプリングの力の推移を表わしています。この線ではばね特性は力の比率F2/F1を表わしています。ガススプリングの設計では、寸法の他に力F1が最も重要な基準になります。力F1は伸び切った状態の5 mm手前で測定され、ばね力の値を定義しています。摩擦によって生じる力FRは収縮方向と伸張方向の力の線の差です。伸張速度は2種類の緩衝に区別されます。標準ガススプリングでは伸張速度は空圧および油圧範囲で制御されます。ピストンロッドが下向きに取り付けられているガススプリングの場合、ピストンロッドはまず圧力チューブのガス充填部分(空圧範囲)、次いでオイル充填部分(油圧範囲)を通過します。ピストンロッドはオイルによって減速します。
希望に応じて、緩衝を動的に行うこともできます。そのために、ガススプリングの取り付け角度に関係なく緩衝が可能になるように縦の溝がチューブに付けられています。
油圧緩衝のガススプリングは以下の原理に従って特殊仕様で設計できます。
SUSPAガススプリングLiftlineはそれぞれの設置状況に応じて設計されています。当社ではアプリケーション全体の機能、スプリングの動きやばね特性が個々の要求仕様に合っているかを重視しています。ガススプリングは当社の技術部門でシステム・試験装置・実験装置を使って試験されています。
適切なSUSPAのガススプリングを選ぶ際には一般的に以下の条件に注意してください。
SUSPAガススプリングはその基本的なデザインと高い信頼性に基づき、多様な応用分野で最高度の要件に対応します。ただし、それぞれのアプリケーション事例に適しているかはユーザーご自身でチェックしてください。当社ではお客様が最適なSUSPAガススプリングを選択し、適切に組み込めるようサポートしております。